旭川市のまちづくりを支えた食文化を観光に生かす「旭川発酵醸造会」の取組

北海道第2の都市・旭川市。かつて北方警備の要衝として発展したこのまちの暮らしを支えてきたのは、厳しい自然環境での食料生産と、それを活用する「発酵醸造」の技術でした。 旭川市では、この日々の生活に息づく食文化を大切な地域資源と捉え、産業観光や地域づくりにつなげることで、未来へ受け継いでいくことをめざしています。

この取組の核となるのが、2024年10月に発足した「旭川発酵醸造会」です。市の呼びかけにより、酒、醤油、味噌、麹、酢、甘酒、チーズなどの製造に関わる約20社が集結しました。私たち石塚計画デザイン事務所は、会議のコーディネートをはじめ、魅力発信のための企画実践や持続可能な運営体制づくりなど、事業者の皆様と二人三脚でさまざまな取組を進めています。
 
発酵醸造の現場をめぐる: まずはお互いを知ることから!参加企業の工場や工房を訪問し合い、発酵醸造の技術や各社の歴史への理解を深めています。
 
「あさひかわ発酵醸造マルシェ」の開催:旭川の老舗百貨店「丸善三番舘」を会場に、選りすぐりの発酵醸造食品を集めたマルシェを開催。旭川農業高校や旭川市立大学との連携展示・クイズも実施し、2日間で5,000人を動員する大盛況となりました。
 
オリジナル講座「発酵醸造のおいしい話」: 2026年6月に、専門家によるミニ講座と試食を組み合わせたイベントを実施。大変好評で、今後も各社が講師を務める形での継続開催を目指しています。

多様な場への出展: 「あさいちラボ」や「くるるの杜」など、他団体のイベントにも積極的に参加。「旭川発酵醸造会」として各社の商品を集めた販売など、多様なPR方法を試行しています。

活動継続へ向けた基盤づくり: 旭川発酵醸造会が主体的かつ継続的に活動できるよう、運営体制の強化や事業コンテンツの開発などを進めています。

販促物の制作: ユネスコのデザイン創造都市である旭川市。地元で活躍するデザイナーにロゴを制作していただき、さまざまなグッズを展開してPRに活用しています。
 
「観光」の語源は「国の光を観る(しめす)」ことだと言われています。地域の歴史や風土、暮らしを深く学ぶことは、まさにこの「光」を見つけることであり、まちづくりそのものです。 地域の食材から生まれる発酵醸造食品は、私たちの生活に深く根付いています。まずは市民のみなさんにその独自の価値を再認識し、日々の生活で楽しんでいただく。そして、外から訪れる方々にもその魅力をシェアし、地域全体のファンになってもらう。この好循環を持続可能なものにしていくことが、旭川発酵醸造会の大切な役割だと考えています。

■■「あさひかわ発酵醸造マルシェ2026」開催!■■
今年も、旭川の発酵醸造企業が一堂に会するマルシェを開催します!旭川農業高校、旭川商業高校との連携企画のほか、飲食店とのコラボによるテイクアウトの充実など、もりだくさんの内容です。さらにパワーアップしたマルシェにぜひご来場ください!
あさひかわ発酵醸造マルシェ
2026年10月17日(土)・18日(日)
丸善三番舘旭川本店 にて開催
 

旭川醸造⽂化を活⽤した産業観光振興調査・検討業務site:旭川市
since:2024〜
clients:旭川市観光・プロモーション課

link:旭川発酵醸造会

旭川発酵醸造会のある日の会議のようす
旭川の発酵醸造に関わる企業がお互いを訪問して理解を深めた
丸善三番舘で初めて開催した「あさひかわ発酵醸造マルシェ」
発酵醸造の専門家や生産者から学ぶ「発酵醸造のおいしい話」
あさひかわ発酵醸造マルシェに向けて作成した広報物
|Logo design:COBIN DESIGN |Leaflet design:karako design works
北彩都ガーデンで開催された、あさいちラボ「発酵の回」への出展

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