ボードゲームも活用しながら地域の公共施設の未来を考える

川崎市では、今後の人口減少への転換や、厳しい財政状況、将来世代への負担など、公共施設を取り巻く現状を総合的に踏まえ、中長期的な視点から資産保有の最適化に向けた取組を推進するため、令和4(2022)年度からの10年間を取組期間とする「資産マネジメント第3期実施方針」を策定しました。

その取組として、市内で4つのモデル地域を選定し、各モデル地域で公共施設に対する幅広い市民ニーズを把握するため、「地域の公共施設の未来を考えるワークショップ」を開催しました。

ワークショップの参加者は、無作為抽出で参加意向確認を行い参加を希望された方々と、町内会関係者の方々です。令和5(2023)年度から2ヵ年かけて各モデル地域で5回、計20回行われました。

令和5(2023)年度は、第1回で「公共施設の未来体験ゲーム(カワタン)」を通して資産マネジメントの考え方を学び、第2回では20年後の川崎市でどんな人がどんな日常を送っているか「ペルソナカード」を使って考え、魅力的な将来像を実現するための公共施設の使い方について考えました。

令和6(2024)年度は、第3・4回の2回を通して、検討対象施設やその周辺エリアの状況について学び、エリアの将来像や公共施設に必要な機能やニーズを考えました。第5回では、第3・4回で出された様々なアイデアを共有し、ワークショップ全体を振り返るトークセッションを行いました。

5回のワークショップを通して、現状の課題を知り地域の将来像をしっかり考えるプロセスをとったことによって、参加者は未来の公共施設のあり方を考える視点が深まっていきました。また様々な世代の方との意見交換が楽しく、参考になったとの感想も聞かれました。

これらのワークショップでのご意見を整理しまとめた視点を踏まえて、川崎市では今後の「(仮称)モデル4地域における資産保有の最適化に向けた取組方針」を取りまとめていきます。

弊社では、ワークショップの企画・運営に加えて、取組を広く市民に伝えるため、各モデル地域の区民祭などで開催されたオープンハウス型説明会・検討状況説明会の開催支援を行いました。

川崎市の資産マネジメントに関して、弊社では令和3(2021)年度から2ヵ年かけて、「公共施設の未来体験ゲーム(カワタン)」の開発支援も行いました。

令和6年度地域の公共施設の未来を考えるワークショップ等支援業務委託
site:川崎市
since:2023-2024
link:川崎市ホームページはこちら

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