人類はあなた(生成AI)の力を借りて、人類がこれまでに築き上げてきた膨大な情報に中から、自分に必要な情報を驚くほどの速度で手に入れることができるようになった。これからもその量とスピードは加速度的に増大すると考えられる。その時の人類は、それまでの人類と異なる存在になるのだろうか?
Geminiの回答
それは非常に深く、示唆に富む問いです。
結論から言えば、人類は「異なる存在」と呼べるほどの根本的な変革を遂げる可能性が非常に高いと考えられます。ただし、それは生物学的な種が変わるという意味ではなく、知性のあり方、社会の構造、そして個人のアイデンティティが、これまでの人類史とは比較にならないほど劇的に変化するという意味です。何が変わり、何が変わらない可能性があるのか、いくつかの側面に分けて考察します。
1. 「知性」の変革:記憶から問いへ
最も大きな変化は「知性」の定義そのものです。
- 「知る」ことの価値の低下: これまで「物知り」であること、つまり多くの情報を記憶していることは知性の大きな指標でした。しかし、AIが瞬時に正確な情報を提供するなら、人間の脳が情報を「記憶(ストレージ)」しておく価値は相対的に下がります。
- 「問いを立てる力」の重要性: 代わりに重要になるのは、「何を調べるか」「どのような問いを立てるか」「AIが提示した情報をどう解釈し、どう組み合わせるか」という能力です。知性は「記憶力」から「編集力・構想力・課題設定能力」へとシフトします。
- 外部脳との融合: AIは「第二の脳(外部脳)」として機能し始めます。人類は、自らの生物学的な脳の限界を超え、AIとネットワーク化された「拡張された知性」を持つ存在になるかもしれません。
2. 「創造性」と「労働」の変革
情報処理やパターンの認識をAIが担うことで、人間の役割も変わります。
- 創造性の増幅: AIが膨大なデータから選択肢や試作品(デザイン案、文章の下書き、コードなど)を瞬時に生成することで、人間は「ゼロからイチ」を生み出す苦労から解放されます。人間の役割は、AIが生み出した「イチ」を「10」や「100」に磨き上げる**ディレクション(方向付け)や、最終的な「決断」**に集中できます。
- 「労働」の定義の変化: これまで人間が行ってきた知的労働の多く(分析、翻訳、プログラミングなど)はAIに代替される可能性があります。その時、人間が行うべき「仕事」とは、AIでは代替できない共感、倫理的判断、あるいは全く新しい価値を生み出すことへと移行していくでしょう。
3. 「人間らしさ」の再定義
AIが「知的な作業」の多くをこなせるようになった時、私たちは「人間らしさとは何か」という問いに直面します。
- 変わらない「本質」: おそらく、AIがどれだけ進化しても代替しにくいもの、それが新しい「人間らしさ」の核となります。それは例えば、**意識(自分が自分であるという感覚)、主観的な体験、感情、身体性(触れる、味わう)、そして「なぜ生きるのか」といった目的意識(価値観)**です。
- 「効率」から「意味」へ: AIが効率や速度を追求する一方で、人間は「それを行う意味は何か」「どちらがより善いか」といった倫理的な判断や、美的な探求により多くの時間を割くようになるかもしれません。
結論:能力が拡張された新人類
情報へのアクセス速度が無限に近づく未来の人類は、過去の人類が馬や車を手に入れて移動能力を拡張したのとは比較にならないほど、「思考能力」そのものを拡張した存在になると言えます。それは、道具(AI)を使いこなすという点では連続していますが、その道具が自らの「知性」と不可分に結びつく点で、質的に異なる存在=「ホモ・サピエンス・アンプリフィカス(増幅された知性を持つ人)」とでも呼ぶべき段階に進むのかもしれません。
これは希望であると同時に、AIへの過度な依存による思考力の低下や、情報格差の拡大といった新たな課題も生み出すでしょう。
chatGPTの回答
とても本質的で深い問いですね。このテーマは哲学・認知科学・社会学の交差点にあります。順を追って整理してみましょう。
1. 「情報アクセス能力」がもたらす人間の変化
生成AIによって、人類は思考のスピードと範囲を飛躍的に拡張しています。これは「外部記憶」や「外部知能(extended mind)」の強化に近い現象です。
- これまでは知識を「蓄える」ことに価値がありました。 → これからは、知識をどう問い、どうつなぎ、どう活かすかに価値が移ります。
- 人類は情報処理能力そのものをAIに委ね、代わりに創造性・倫理・共感といった領域に集中するようになるでしょう。
この意味では、人間は「情報を持つ存在」から「意味を生む存在」へと進化します。
2. 「進化」なのか、「変質」なのか
AIによる拡張は生物学的な進化ではなく、文化的・技術的進化です。しかし結果として、認知構造や社会の仕組みが根本から変わる可能性があります。
- 例えば、記憶をAIに委ね、思考をAI補助のもとで行う人間は、 古典的な「個人知能(individual intelligence)」ではなく **「複合知能(hybrid intelligence)」**の一部として機能します。
- これはある意味で、「人間」という定義が拡張される瞬間です。人類は「ツールを使う生物」から、「ツールと融合する存在」へ。
3. 社会・倫理的な視点
AIとの共生は、人間社会の構造も変えるでしょう。
- 権威の変化:知識の独占がなくなり、専門家と素人の境界が曖昧に。
- 価値観の変化:「知っていること」よりも「考えられること」や「感じられること」が重要に。
- 倫理的課題:AIに依存することで、責任や判断の所在が揺らぐ。
このように、人間の知的アイデンティティそのものが再構築される時代に入ります。
4. それでも「人間」は残るのか
どれだけAIが進化しても、人間には
- 感情
- 意味づけ
- 主観的体験(クオリア)
が残ります。
AIが「正しい答え」を出せても、「その答えにどう感じるか」を持つのは人間だけです。したがって、「異なる存在」にはなっても、人間であることを失うわけではないでしょう。
私からのコメント
Geminiは、「人類は「異なる存在」と呼べるほどの根本的な変革を遂げる可能性が非常に高い」と言い切る。それも「これまでの人類史とは比較にならないほど劇的に変化する」とし、「ホモ・サピエンス・アンプリフィカス(増幅された知性を持つ人)」という造語で表した。(この言葉は検索しても何もヒットしない)
AIは「第二の脳(外部脳)」として機能し始め、人類は、自らの生物学的な脳の限界を超え、AIとネットワーク化された「拡張された知性」を持つ存在になるかもしれないとも指摘する。
chatGPTは、そこまで刺激的ではないが、人間は「情報を持つ存在」から「意味を生む存在」へと進化し、「(AIという)ツールと融合する存在」へ文化的・技術的進化をとげると指摘する。
そして、人間は「それを行う意味は何か」「どちらがより善いか」といった倫理的な判断などにより多くの時間を割くようになるとする一方で、AIに依存することで、責任や判断の所在が揺らぐともしている。chatGPTは最後を「AIが「正しい答え」を出せても、「その答えにどう感じるか」を持つのは人間だけです。」と結んでいる。
Geminiは、知性が「記憶力」から「編集力・構想力・課題設定能力」へとシフトするとしているが、「編集力・構想力・課題設定能力」は、「記憶」という脳の中のネットワークから生まれるものではないのだろうか。そうだとすると「記憶」をAIに委ねたことで、倫理的判断力が低下し、結果的にAIが脅威的なスピードで論理的に示すものに支配されるという危険性は大きい。
