倶知安町はスキーリゾートとして人気の北海道ニセコエリアに位置するまちです。2030年に新幹線駅の開業が予定されており、駅周辺のまちづくりの検討が進められています。
2016年、JR倶知安駅前通りの賑わいづくりについて検討する委員会が立ち上がり、運営と計画づくりの支援を行いました。まちの資源や課題を整理し、検討した整備コンセプトや必要な機能について、仮設の設備で検証をするための社会実験を行うことを提案しました。
2017年に実行委員会が立ち上がり、駅前通り沿いの空地約660㎡を地権者から借り受け、「まちなか広場」と名付けて約2ヶ月間の社会実験を行いました。商工会議所が事務局となり、若手経営者や飲食店等に協力いただき企画を進めました。
そこで最も大切にしたのは、子育て世代の居場所づくりという視点です。実験に伴う来場者のカウントやヒアリング等の調査も実行委員の手で行いました。
オープン初日から多くの親子連れで賑わい、大型テント内を畳敷きにしたキッズスペースには絵本コーナーやボルダリングの壁も設置し、親子で飲食を楽しみながらゆったりと時間を過ごす姿が見られました。
2018年も同じ場所で実証実験を行い、飲食の収益を伸ばすための夜間営業も始め、まちなか広場に関わるプレーヤーとファンを増やす取組も行いました。
実行委員がファシリテーターとなったワークショップには高校生や若い世代が参加し、広場を楽しむアイデアを出し合いました。その中から防災教室や映画上映会などたくさんのミニイベントが実現し、広場を楽しむ人の輪が広がっていきました。
「まちなか広場」の経験と社会実験の検証結果を力に、2019年以降も町民ワークショップや事業化に向けた検討が行われています。
倶知安まちなか賑わいプロジェクト委員会運営業務 北1街区賑わい拠点整備実証実験調査業務 ほか
site:北海道 倶知安町
since:2016〜
clients:倶知安商工会議所



