石塚計画デザイン事務所は「まちづくり」のお手伝いをしている会社です
「まちづくり」とヒトコトで言っても様々な捉え方があると思います。
まちづくりの業界では、漢字の「街づくり」はビルや道路の建設など、ハードのものづくりに関わることを、ひらがなの「まちづくり」は、例えば、花壇の花植え活動、子育て支援活動、健康づくり活動、地域の河川を調査し子どもたちと学びや体験をする活動などなど、まちで暮らしている市民が主体となって取り組む多様なソフトの活動を含む言葉として使い分けることがあります。
石塚計画デザイン事務所(通称:石塚デザイン)は、ひらがなの「まちづくり」を応援する会社として、市民がまちに関わる機会を応援しています。
まちづくりに関わる仕事は実にたくさんあります。
興味のある方は、「まちづくりの仕事ガイドブック まちの未来をつくる63の働き方」(学芸出版社 / 2016年)を読んでみてください。「都市計画・まちづくりコンサルタント(ワークショップ系)」というページを弊社が執筆しています。
まちづくりに様々な立場で関わる人の姿が具体的に見えてくるのではないでしょうか。
ひらがなの「まちづくり」をお手伝いする中で、弊社が得意としているのが「市民参加の場づくり」です
「まち」の主役は、まちで暮らしている市民です。
そして、まちは絶えず変化を続けています。
例えば、季節を感じさせる素敵なお庭があったお家が、ある日更地になって、マンションが建てられて、まちの風景が大きく変わったなんていうことがありますよね。
商店街では、チェーン店が増えて馴染みのお店がなくなったり、近くに大きなスーパーができて個人店を使わなくなったりということもあります。
ボロボロの空き家がリノベーションされておしゃれなカフェに生まれ変わって新しく集いの場ができたりするような、ワクワクする変化もありますね。
都市計画で決定されていた道路の計画が進んだり、施設や公園の新設や老朽化してリニューアルする機会もあります。
様々なスケールで変化していくまちとともに、そこに暮らす人の生活も変化していきます。
こうしたまちの変化を構成する、条例や計画などのルール、施設や公園などの設計やデザイン、その活用方法・運営方法に、使い手である市民の目線から意見を伝える機会があること、市民が主体的に関わることができる場があることによって、まちはより生き生きと人が行き交う場となり、生活に密着した心地よい場になっていきます。このようなことを目指して「市民参加の場」をデザインすることが弊社の仕事のひとつです。
「市民参加の場」で創造的な議論ができるよう、 ワークショップをよく実施しています
「市民参加の場」を運営するにあたって、私たちは「ワークショップ」という場を設計します。ワークショップとは「創造的な議論の場」と定義しています。
ワークショップでは、お互いの意見を否定せず、そこで出された意見の良いところをのばしながら創造的なアイデアをみんなで考えます。そして合意形成しながら、議論を積み上げていきます。
下の写真はワークショップの進め方を研修した時の様子(2019年に実施)です。付箋や模造紙を使って、グループごとにテーブルを囲んで議論するのが、2020年のコロナ禍以前のよくあるワークショップの1シーンでした。
ワークショップの具体的な手法については、おいおい紹介していきます。
どんな目的でワークショップを開催するのかによって、誰を呼ぶか?どんなワークショップを設計するかはそれぞれ違います。
例えば下の表のように、行政が参加した市民から計画づくりへの意見をもらいたいのか?一緒に考えて決めて、その後の活動につなげていきたいのか?住民自身が課題を出し合い、自ら解決する方向性を考えるというケースもあります。
2020年のコロナ禍の中で、こうした参加の場のあり方は急激に見直しが必要となりました。私たちがこの期間に考え、試行錯誤したことについて、みなさんと情報共有しながらよりよい進め方を考えていきたいと思っています!